当社のリスク管理体制

当社では2007年4月より、取締役会直属機関としてリスク管理委員会を設置し、各部署で発生するリスクないし企業活動を脅かすリスクを横断的に統括管理し、リスクの顕在化の未然防止及び危機発生時の体制整備をしております。
具体的には、「リスク管理規程」に基づき、各部署で継続的に収集したリスク情報をもとにリスクを算定・評価し、回避策・軽減策を検討しております。
また、リスク統括部において、各部署より報告を受けたリスク情報を一元管理しております。リスク管理委員会においては、リスクの定期的な把握及びリスク回避・軽減策の検討指示並びに危機時の陣頭指揮・各種対応指示などを行うとともに、リスク情報の収集、危機対策・対応などで、必要と判断した場合、対処方針・対処方法を策定し、取締役会にて承認を得ることとしております。また、リスク情報のなかで、コンプライアンス委員会に関係する事案については、コンプライアンス委員会に随時情報共有しております。しかしながら、これらの対応にもかかわらず法的規制の強化もしくは緩和も含めた経営環境の変化、競合の状況、景気の変動等によっては当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があり、また、当社グループの戦略の見直しを余儀なくされる可能性があります。

体制図

2025年6月時点
リスクマネジメントの体制図

トップリスク

当社は2025年3月期より、リスクシナリオの蓋然性と業務への影響度に基づき、事業に重要な影響を与える可能性があると経営が認識したリスクをトップリスクとして選定しております。トップリスクは毎期、リスク管理委員会において審議・決定され、トップリスクに対しては、リスクの高まりや予兆等の評価を行い、必要な対策を講じることでリスクの抑制等を図ります。

1.法令違反や不適切な行為に関するリスク

リスクシナリオ

従業員等が法令、社会規範に照らして正しい行為を行わないこと(ミスコンダクト)により、ステークホルダーからの信頼を棄損するリスク

当社グループの対策

  • 企業倫理を共有し、当社グループ全体のコンプライアンス態勢を確立することを目的とした、グループコンプライアンス委員会を設置
  • 内部統制機能として組織・制度を整備するとともに、システムによるオペレーショナルリスクに対応
  • 3ライン(各業務執行部門・リスク統括部・内部監査部) による点検と継続的な改善活動

機会

  • コンプライアンス体制と長期的な組織強化・企業文化の改革
  • 信頼回復によるブランド価値向上
2.競争力の低下リスク

リスクシナリオ

お客さまの期待変化に対して適切に対応ができない等により市場での競争力が低下するリスク

当社グループの対策

  • 市場動向やお客さまの声の積極的な収集活動
  • UI/UX向上の取り組み強化など、デジタル技術の利活用による利便性の向上
  • 事業の多角化や海外展開による事業ポートフォリオの分散

機会

  • 新しいニーズをとらえた商品・サービス展開
  • 技術革新による新サービスや新市場の創出
3.貸倒関連費用の増加リスク

リスクシナリオ

経済情勢の悪化により、支払いが困難となるお客さまが増加するリスク

当社グループの対策

  • 債権の健全性維持を目的として、お客さまの信用力について定期的に調査を行うなど、予兆を即座に把握できる体制の構築

機会

  • 貸倒リスクの低下
  • 債権ポートフォリオの良質化による収益構造の改善
4.金利上昇リスク

リスクシナリオ

市場環境等の変動の影響により調達金利が上昇し、当社経営に影響を及ぼすリスク

当社グループの対策

  • 調達金利の固定化、調達手段の多様化等による金利変動リスクの軽減
  • ALM(資産と負債の総合的な管理)による金利リスクの管理

機会

  • 内部留保・自己資本活用型の資金調達への転換
  • 資本効率指標(ROIC等)を重視した経営への転換
5.資金流動性リスク

リスクシナリオ

市場環境や当社の信用力低下により資金調達が困難になるリスク

当社グループの対策

  • ALMによる資金流動性の管理
  • 財務制限条項や早期償還条項の管理・報告
  • 調達の多様化や新たな調達手法の検討、格付の向上に向けた取り組み

機会

  • キャッシュフロー改善・財務構造改革
  • 調達手段の多様化
6.サイバー攻撃・システム障害リスク

リスクシナリオ

人為的過誤、自然災害、外部からのサイバー攻撃及びこれに類する事象により、事業影響が生じるリスク

当社グループの対策

  • 基幹システムの冗長化、バックアップ体制整備等のインフラ強化
  • 社内CSIRTによる業界内外の情報連携体制、コンピュータウイルスの排除、外部からのサイバー攻撃の監視、多角的な脆弱性診断などの継続
  • 二段階認証の導入等具体的な対策や、定期的な社内対応訓練等による被害抑止

機会

  • レジリエンス・IT基盤の進化
  • 社員のシステムリスクに対する意識改革促進
7.人材不足による事業計画への影響発生リスク

リスクシナリオ

人員・人材を確保できず、事業計画、プロジェクトの遂行ができなくなるリスク

当社グループの対策

  • 積極的な採用や従業員等に対する継続的な研修等による多様な人材の確保・育成
  • タレントマネジメントシステムの積極活用による採用・配置・評価の最適化
  • 組織・職位への要件明確化による有効な人材育成
  • 社内ロイヤリティの継続的な向上による、従業員満足度および定着率の向上

機会

  • 外部からの多様かつ高度な人材獲得
  • 組織の新陳代謝促進

トップリスク以外の事項については有価証券報告書に詳細を記載しております。